24年ぶりの歴史的な為替介入だそうな。円安が146円に迫るところで政府と日銀による為替介入。ドルを売って円を買った。
一時 146円 → 140円 まで円高に。
為替介入資金19兆円・ブレークスルー賞・「空飛ぶ車」終了: 日本経済新聞
「ポイントは介入にいくら使ったか」円安に歯止め?24年ぶりの為替介入 解説
今の円安が進んでいる背景には、金利差の拡大があるとされています。22日未明、アメリカのFRBは3回連続0.75%の利上げを発表しました。これ自体は予想通りでしたが、年末の金利が4.4%になるとの予測を出してきました。いま、金利が3%くらいですので、1%さらに利上げする可能性があるということで、市場としてはびっくりしたということです。
円安の背景にはあまりか FRB の金利引き上げと日本お低金利維持とのギャップの影響がある。根本的な円安解消の大きなレバーはこれ(とよく言われている)。年末にかけてこれがさらにひらくかもと予想されている。為替介入では一時的な効果に留まる。
円安で儲けようとしている人たちがいます。そこに為替介入をやったので、“脅し”にはなっていると思います。
投資目的の人たちへの牽制にはなるんだね。そういう使い方もあるのか、為替介入。
政府・日銀が24年ぶり円買い介入:識者はこうみる | ロイター
この記事には複数の指揮者コメントが載っているが、いずれも大勢を変える力はなく米金利がさらに上振れすれば(日本の低金利が変わらない限り)、長期的な円安トレンドは収まらない、という趣旨が多い。
ただ、介入することに全く意味がないかというと、市場がスピード違反になっている状況で、スムージングオペという意味合いはあるだろう。
スムージングオペ / スムージングオペレーション
150円台でドルを買うのが嫌だと思っている国内輸入企業に対し、140円台でドルを買わせるチャンスを一時的に与えたという、激痛緩和措置的な意味もあるのではないか。
激痛緩和措置的。
日本の為替介入、米国債への波及リスク低い-FRBのドル供給策で - Bloomberg
日銀の外貨資産が米国債だから、それを売ると米国債市場に影響があるという懸念もあるという話がよく出てくるが、この記事だと最近の状況だとむしろ影響がないことを言及している。
米連邦準備制度が外国の中央銀行が利用可能なリバースレポファシリティー、海外・国際金融当局(FIMA)向けレポファシリティーを創設したことで、日銀のような海外の金融当局はそこに多額の現金を預けることができる。そしてこのドルを利用する必要がある場合、市場を動揺させずに引き出すことが可能だ。